台風で耳が痛くなる?気圧との関係を解説
台風で耳が痛くなる?気圧との関係を解説
台風が近づいてくると
「耳が詰まったように感じる」
「耳の奥が痛い」
「音がこもって聞こえる気がする」
といった変化を感じる方がいらっしゃいます。
天気が崩れるたびに似た症状が出ると、「気圧が下がったせいだろう」と考えることもあるでしょう。
実際に、耳には中耳の圧を周囲の気圧に近づけるための仕組みがあり、気圧の変化に伴って耳の詰まりや不快感、痛みを感じる場合があります。
ただし、台風の前後に耳が痛くなったからといって、すべてを気圧の影響だけで説明できるわけではありません。
中耳炎や耳管の働きの問題、鼻かぜやアレルギー性鼻炎などが関係していることもあり、耳の痛みだけで原因を決めつけないことが大切です。
東浦和周辺で、台風や天候の変化に合わせて耳の痛みや詰まりを感じる方に向けて
この記事では気圧と耳の関係、気圧以外に考えられる原因、無理のない対処法、耳鼻咽喉科へ相談する目安について、当院からわかりやすくお伝えします。
耳の中には、鼓膜の奥に「中耳」と呼ばれる空間があります。
この中耳と鼻の奥をつないでいるのが「耳管」と呼ばれる管で、中耳の圧力を周囲の大気圧に近づけることが重要な役割の一つです。
普段は意識することがほとんどありませんが、飲み込んだり、あくびをしたりすると耳管が開き、中耳の圧を調整しています。
飛行機に乗ったときや標高の高い場所へ移動したときに、耳が「ポン」と抜けたように感じた経験がある方もいるでしょう。
耳管機能障害についての専門資料でも、耳管には中耳の圧調整や換気に関わる役割があり、周囲の圧力が変化する状況では、耳閉感やポッピング感、不快感、痛みなどが生じる場合があるとされています。
ただし、飛行機や潜水では比較的短時間に周囲の気圧が大きく変化する一方、台風による気圧変化は条件が異なります。
そのため、「飛行機で耳が痛くなるのとまったく同じ仕組みで、台風でも必ず耳が痛くなる」と単純に考えることはできません。
周囲の気圧が変わると、中耳の中と外との間に圧力差が生じることがあります。
そのとき耳管が開き、圧を調整できれば違和感は解消されやすい一方で、うまく調整できない場合には耳が詰まったように感じたり、不快感や痛みが生じたりすることがあります。
「耳がふさがった感じがする」
「耳の中でポコポコする」
「一時的に音がこもって聞こえる」
といった感覚が気圧の変化と重なる方もいますが、こうした症状だけで原因を特定することはできません。
大切なのは、「台風が来たから耳が痛い」と決めつけるのではなく、その症状が一時的なのか、何度も繰り返すのか、聞こえ方に変化があるのかなどを一緒に確認することです。
毎回のように天気が崩れる前後で耳の違和感が出ると、気圧だけが原因だと考えたくなるかもしれません。
しかし、耳管の働きには鼻やのどの状態も関係するため、風邪や鼻炎など別の要因が重なっている場合があります。
例えば、もともと鼻づまりが強いときや、風邪をひいて鼻やのどに炎症があるときには、耳管周囲の状態が変化し、中耳の圧を調整しにくくなることがあります。
症状が出た日の天気だけでなく
「鼻づまりはなかったか」
「風邪をひいていなかったか」
「耳の症状は左右どちらか」
「聞こえにくさもあるか」
などを振り返ることが、原因を整理する手掛かりになります。
耳と鼻は別々の器官に見えますが、耳管によって中耳と鼻の奥はつながっています。
そのため、風邪や鼻炎などで鼻の奥に炎症があると、耳にも影響が及ぶ場合があります。
専門資料では、上気道感染やアレルギー性鼻炎の悪化に伴って耳管機能の問題が起こる場合があるとされており
耳管が十分に機能しないと、中耳と外界との圧調整がしにくくなることがあります。
「台風が来ると耳が詰まる」と思っていても、その時期に鼻水や鼻づまりも強くなっているのであれば、気圧だけではなく鼻の状態も含めて考えたほうがよいでしょう。
当院では耳の症状だけでなく、鼻水、鼻づまり、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎などの鼻症状についても診療していますので、耳と鼻の両方に症状がある場合もまとめてご相談いただけます。
耳の痛みは、気圧変化だけで起こる症状ではありません。
中耳炎など耳そのものの病気でも痛みが生じることがあり、症状だけを見てご自身で原因を判断するのは難しい場合があります。
例えば、台風のタイミングと重なって耳が痛くなったとしても、たまたま同じ時期に中耳炎など別の問題が起きている可能性は否定できません。
特に、お子さまの場合は耳の痛みをうまく説明できないこともあり、「機嫌が悪い」「耳をよく触る」といった変化がきっかけになる場合もあります。
子どもの耳痛についても、天候だけを原因と決めつけず、必要に応じて耳の中を確認することが大切です。
当院では中耳炎をはじめ、耳の痛み、耳鳴り、聞こえにくさなど幅広い耳の症状を診療しています。
天候と耳の症状に関連があるように感じる方は、簡単に症状を記録してみるとよいでしょう。
「耳が痛くなった日」
「左右どちらの耳か」
「耳が詰まる感じがあったか」
「聞こえにくさやめまいはなかったか」
「鼻水や鼻づまりがあったか」
といった情報があると、診察時にも経過を伝えやすくなります。
毎日詳しい記録をつける必要はありませんが、症状を繰り返す方ほど、「台風のたびに起きていると思っていたけれど、実際には鼻づまりが強い日に多かった」など、別の傾向に気づくこともあります。
原因を自己診断するためではなく、医師に症状を正確に伝えるための材料として記録を活用してください。
圧力差によって耳が詰まったように感じる場合には、あくびをしたり、唾液や飲み物を飲み込んだりすることで耳管が開き、中耳の圧が調整されることがあります。
飛行機などの圧変化に対する一般的な方法としても、あくびや嚥下、ガムをかむといった動作が紹介されています。
ただし、これは「台風時の耳痛を治す方法」という意味ではありません。
耳の痛みにはさまざまな原因があり、痛みが強い場合や何度行っても改善しない場合に、無理に続ける必要はありません。
また、耳の症状だけでなく風邪や鼻づまりがある場合には、耳管周囲の状態が影響している可能性もあるため、鼻症状も含めて経過を見るようにしてください。
耳が詰まったときに、鼻をつまんで強く息を送る「耳抜き」を思い浮かべる方もいるかもしれません。
圧を調整する方法として知られていますが、痛みがある状態で自己判断のまま強い耳抜きを何度も繰り返すことはおすすめしません。
耳の中にどのような問題が起きているか分からない状態で、無理に圧を加えるよりも、まずはあくびや嚥下など自然な動作を試し、痛みが増す場合には中止してください。
「耳抜きをしても詰まりが戻る」「耳抜き自体が痛い」といった場合には、自分で繰り返し対処しようとせず、耳鼻咽喉科で耳の状態を確認することをおすすめします。
台風前後に耳の違和感があっても、一時的で、その後気にならなくなる場合もあります。
しかし、強い耳の痛みや聞こえにくさ、回転するようなめまい、耳だれや出血などがある場合には、気圧による一時的な不調と決めつけず、耳鼻咽喉科への相談を検討してください。
特に聞こえ方がいつもと違う場合は、「少し詰まっているだけ」と思っていても、耳の状態を確認することが大切です。
必要に応じて聴力を調べることで、症状を客観的に確認できる場合があります。
「何日経ったら必ず受診」という一律の基準を設けることはできませんが、痛みや違和感を何度も繰り返す場合、症状が気になる状態が続く場合、普段と聞こえ方が違う場合などは、ご相談いただく一つの目安になります。
「台風が通過すれば自然に治るだろう」と思い、様子を見ている方もいるでしょう。
気圧の変化と症状が関連している場合、一時的に違和感が軽くなることは考えられますが、すべての耳症状が台風の通過によって解消するとは限りません。
台風が過ぎたあとも耳が痛い、耳が詰まった感覚が続く、聞こえ方が元に戻らないといった場合には、別の原因がないか確認することが大切です。
反対に、毎回自然に症状が治まっていたとしても、繰り返し耳の痛みが出るのであれば、一度耳の状態について相談してみる選択肢があります。
診察では、耳が痛くなったタイミングや症状の続き方だけでなく、聞こえ方の変化、めまい、耳だれ、鼻水や鼻づまりなどがあるかも重要な手掛かりになります。
「台風の前日に耳が詰まり始めた」「右耳だけ痛くなる」「鼻づまりが強い日に耳の症状も出る」といった具体的な情報があれば、できる範囲でお伝えください。
気圧との関連が気になる場合でも、気象情報を細かく記録する必要はありません。
耳と鼻の症状がいつ、どのように変化したかを簡単に振り返っていただくだけでも、診察時の参考になります。
耳管は中耳と鼻の奥をつなぎ、中耳の圧を周囲の気圧に近づける働きを担っているため、周囲の圧が変化する状況で耳の詰まりや不快感、痛みが現れる場合があります。
一方で、耳の痛みには中耳炎や耳管の機能に関する問題など、気圧以外の原因もあります。
鼻かぜやアレルギー性鼻炎などが重なっている場合もあるため、「台風が来ているからいつものこと」と決めつけないようにしましょう。
軽い耳の詰まりであれば、あくびや嚥下など無理のない動作で圧調整を助けられる場合がありますが、強い耳抜きを繰り返す必要はありません。
強い耳の痛み、聞こえにくさ、めまい、耳だれや出血を伴う場合、あるいは耳の症状を繰り返している場合には、耳鼻咽喉科への相談をご検討ください。
東浦和周辺で台風の前後に耳が痛む、耳が詰まる、聞こえ方が気になるといった症状でお困りの方は、気圧のせいだけと判断せず、当院へお気軽にご相談ください。
台風が過ぎれば耳の痛みも自然に治りますか?
気圧変化と症状が関連している場合には、時間の経過とともに違和感が軽くなることもありますが、必ず自然に治るとは言えません。
台風が過ぎたあとも耳の痛みや詰まりが続く、聞こえにくさが残っている、症状が何度も繰り返すといった場合には、気圧以外の原因がないか耳鼻咽喉科で確認することをご検討ください。
台風のとき耳が詰まるのはなぜですか?
中耳と鼻の奥をつなぐ耳管の働きが関係している場合があります。
耳管には、中耳の圧を周囲の気圧に近づける役割があり、周囲の圧が変化した際にうまく調整できないと、耳の詰まりや違和感として感じることがあります。
ただし、耳が詰まる原因は気圧だけではないため、症状が続く場合はご相談ください。
耳が痛いとき、自分で耳抜きをしてもよいですか?
あくびをしたり飲み込んだりする自然な動作で、耳管が開いて圧調整を助けられる場合があります。
一方で、痛みがある状態で鼻をつまみ、強い力で何度も耳抜きをすることはおすすめしません。
耳抜きで痛みが増す場合や、何度行っても耳の詰まりが戻る場合には無理をせず、耳鼻咽喉科へご相談ください。
子どもも台風や気圧変化で耳が痛くなることはありますか?
子どもにも中耳の圧を調整する耳管があるため、圧変化が耳の違和感に関係する可能性はありますが、子どもの耳痛には中耳炎など別の原因もあります。
「台風だから」と決めつけず、耳を痛がる状態が続く、機嫌が悪い、聞こえ方が気になるなどの変化がある場合には、耳の中を確認することをおすすめします。
東浦和で耳の痛みを相談できますか?
はい。当院では耳の痛みや耳の詰まり、中耳炎、難聴、耳鳴りなど、耳に関するさまざまな症状を診療しています。
当院はJR武蔵野線「東浦和」駅から車で約5分、バスでは「尾間木北」停留所から徒歩約1分で、駐車場もご利用いただけます。
台風前後に耳の症状を繰り返している方も、どうぞご相談ください。
代表プロフィール
店舗名:どんぐり耳鼻咽喉科 院長
代表:得丸貴夫(とくまるたかお)
住所:〒336-0923 埼玉県さいたま市緑区大間木412-10
営業時間:9:00~12:00/14:30~18:00
詳しくはこちら
休診日:木曜日、日曜日、祝祭日
アクセス:JR武蔵野線「東浦和」駅より車で5分、埼玉高速鉄道「浦和美園」駅から車で12分
東浦和駅出入口より バス浦04-2馬場折返場行またはバス浦04-3さいたま東営業所行 約5分乗車 「尾間木北」バス停下車徒歩約1分
TEL:048-767-5421
埼玉県立川越高校 卒業
琉球大学医学部医学科 卒業
平成15年 東京医科歯科大学医学部附属病院 耳鼻咽喉科・頭頚部外科
平成16年 土浦協同病院 耳鼻咽喉科
平成17年 旭中央病院 耳鼻咽喉科
平成18年 埼玉県立がんセンター 頭頸部外科
平成20年 東京医科歯科大学附属病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
平成25年 埼玉県立がんセンター 頭頸部外科 医長
平成31年 青梅市立総合病院 耳鼻咽喉科・頭頚部外科 副部長
令和2年 青梅市立総合病院 耳鼻咽喉科・頭頚部外科 部長
日本耳鼻咽喉科・頭頚部外科学会 耳鼻咽喉科専門医・指導医
日本頭頸部外科学会 頭頚部がん専門医・指導医
補聴器相談医
日本耳鼻咽喉科・頭頚部外科学会
日本耳鼻咽喉科臨床学会
日本頭頸部外科学会
日本頭頸部癌学会